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空蝉 (源氏物語) : ウィキペディア日本語版
空蝉 (源氏物語)[うつせみ]
空蝉(空蟬、うつせみ)とは、
#『源氏物語』五十四帖の巻の一つ。第3帖。帚木三帖の第2帖。巻名は光源氏と空蝉の歌「空蝉の身をかへてける木のもとになほ人がらのなつかしきかな」および「空蝉の羽におく露の木がくれてしのびしのびにぬるる袖かな」による。
#『源氏物語』に登場する女性の一人に対する通称。十代の頃の光源氏が知り合い、影響を受けた女性たちの一人である。名前の由来は、求愛に対して一枚の着物を残し逃げ去ったことを、源氏がセミの抜け殻によそえて送った和歌から。主だった登場は「帚木」「空蝉」「関屋」の三巻のみ。

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==あらすじ==
光源氏17歳夏の話。
空蝉を忘れられない源氏は、彼女のつれないあしらいにも却って思いが募り、再び紀伊守邸へ忍んで行った。そこで継娘(軒端荻)とを打ち合う空蝉の姿を覗き見し、決して美女ではないもののたしなみ深い空蝉をやはり魅力的だと改めて心惹かれる。源氏の訪れを察した空蝉は、薄衣一枚を脱ぎ捨てて逃げ去り、心ならずも後に残された軒端荻と契った源氏はその薄衣を代わりに持ち帰った。源氏は女の抜け殻のような衣にことよせて空蝉へ歌を送り、空蝉も源氏の愛を受けられない己の境遇のつたなさを密かに嘆いた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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